現代の男女は、恋愛対象となるお相手とどこで出会っているのでしょうか。

2024/7/16

出生動向調査によれば、18歳以上29歳までは「学校・幼馴なじみ」が最も多いという結果となっています。
この年代層では当然ながら学生が多く含まれるため、こうした大学等のコミュニティが出会いの中心になっていることは想像に難しくありません。
20歳を超えると「職場・バイト」の割合が増加し、30歳以上ではすべての年代で構成比がもっとも高くなります。誰もが日中の多くの時間を職場で過ごすことが多く、そのため同僚と接する時間は長くなり、お互いをよく知る機会が増えるわけですからこれも当然のことでしょう。
昔に比べ割合が減少しているとは言え、今なお職場での出会いの、恋愛のきっかけづくりとしての役割は小さくないと言えます。
一方、この調査項目の中には「婚活」があり、ここにはお見合いや結婚相談所を含みますが、割合が小さく、必ずしも機能しているとはいいがたいのが現状です。
こうした中、鈍化傾向にあるのがマッチングアプリによる出会いです。
サイバーエージェント傘下で、自らも恋活・婚活アプリ事業を手がける「タップル」が2020年1月に発表していた婚活マッチング市場規模予測では、2025年には1060億円にまで伸びるとしていました。
ところが2023年6月の市場規模予測では、2025年は819億円(予測より23%減)と大幅に下方修正されています。
この原因の一つは、アプリを使いこなせる人とそうでない人がはっきりし始めたことではないかと思います。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる「マッチングアプリの動向整理」によれば、「マッチングアプリで実際にデートした人数がゼロ」という割合が、30代20.4%、40代にいたっては31.7%にも達しているとの結果でした。
出会いを期待してアプリを始めたのに、3割の人がそもそも全く出会えていないのです。
マッチングアプリ利用によるお相手探しは、一部の恋愛強者のものであって、恋愛弱者による利用はハードルが高いということが想像できます。つまりタップルの下方修正は、先のアプリを使いこなせていない人、つまり恋愛弱者の、マッチングアプリからの離脱の本格化を示していると言えそうです
またこのような、「恋愛弱者に対してサポートが可能なのは、仲人が介在する結婚相談所だけ」となります。
上記の背景から結婚に際し、結婚相談所が求められることも間違いないものと思いますが、かつてと違い対応が求められるのは、これまでと同様の広告・集客方法や、出会い~恋愛~成婚という一連の流れの演出では、今の婚活者の結婚観に合わず、結婚相談所も考え方を改め、変化していかなくてはならないということです。
BIU加盟店様へは、集客につながる新たな業態とのコラボレーションや、知っておくべき婚活者意識、成婚に繋がるツールを等を定期的にご紹介しています。
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